INP

オレンジ色の背景にINPとは?計測方法とFIDの違いというテキストが白色で書かれている
dateModified:2025年1月21日 16:51

INPとは?

INP(Interaction to Next Paint)は、ウェブページの応答性を測定する新しい指標で、ユーザーがページに対して行った操作(クリックやタップ、キーボード入力など)から、視覚的な更新が画面上で確認できるまでの時間を計測します。
この指標は、ウェブページの利用者体験におけるインタラクティブ性の品質を評価するために設計されました。

INPの重要性

INPは、ウェブページの利用者が体験する実際の応答時間をより正確に反映します。
ユーザーが操作を行った後、どれだけ迅速にページが反応するかは、ウェブサイトのユーザビリティや満足度に直接関わります。
INPは、ページがどれだけ「利用しやすい」かを示す指標として、ウェブ開発者やウェブマスターにとって価値の高い情報を提供します。

INPとFIDの違い

  • FID(First Input Delay)
    ユーザーがページで最初のインタラクションを行った際に発生するブラウザの処理遅延を測定します。
    FIDは、最初の入力とブラウザがその入力に反応するまでの遅延に焦点を当てています。
  • INP(Interaction to Next Paint)
    FIDよりも包括的な指標で、ユーザーの操作に対する反応時間だけでなく、その操作が完了してからページが視覚的に更新されるまでの時間も考慮します。
    これにより、ユーザーの体験をより総合的に評価することが可能です。

INPの計測方法

INPの計測は、ウェブページ上でユーザーが行うさまざまなインタラクションを通じて行われます。
特に、ページの利用が頻繁に行われる部分や、ユーザーのエンゲージメントが高い機能に対する応答性が重視されます。
ウェブ開発者は、この指標を用いて、ページのパフォーマンス改善に向けた具体的なアクションを計画できます。

INPの最適化

INPを改善するためには、JavaScriptの実行時間の最適化、ページのレンダリングパフォーマンスの向上、非同期処理の効率化など、さまざまな技術的なアプローチが必要です。
また、ユーザーが最も頻繁に使用するページの要素に焦点を当て、これらの要素の応答性を優先的に改善することが推奨されます。

INPの役割

INPは、ウェブページの利用者体験を向上させるための重要な指標として、2024年3月からコアウェブバイタル(CWV)の一部となります。
ウェブ開発者は、この指標を活用して、ユーザーにより快適なウェブ体験を提供することが期待されています。

よくある質問

📕Interaction to Next Paint(INP)とは何ですか?

📖Interaction to Next Paint(INP)は、ユーザーがページ上で行った操作に対するブラウザの応答時間を計測する指標です。Core Web Vitalsの一部としてGoogleが導入した新しい指標で、FIDと似ていますが、複数の操作に対する応答を評価する点が特徴です。

📕INPを改善する方法にはどのようなものがありますか?

📖INPを改善するには、JavaScriptの処理を最適化し、不要なタスクを削減することが重要です。また、非同期処理や軽量なライブラリを採用し、ブラウザのレンダリング時間を短縮する方法が効果的です。PageSpeed InsightsやCore Web Vitalsツールを使用して問題箇所を特定するのが推奨されます。

📕INPとFIDの違いは何ですか?

📖INPは、ユーザーが行う複数のインタラクションの中から最も遅い応答時間を計測する指標で、ユーザー体験全体を評価します。一方、FIDは最初の操作に対する応答時間のみを計測します。INPの方がより包括的な評価を可能にし、GoogleのSEO評価における影響も大きくなっています。

柏崎 剛

SEO Professional

柏崎 剛 (かしわざき つよし)

株式会社コンテンシャル

SEO対策研究室の室長、株式会社コンテンシャルの代表取締役を務める。長年WEB業界に携わった経験をもとに、SEO対策とAI活用を具体的かつ実践的に解説。SEOの技術的な部分だけでなく、コンテンツ戦略、内部設計、ページ速度の改善など、広く現場で活用できるノウハウを提供。実際の検証データや豊富な成功事例・失敗談も交えながら、すぐに役立つ施策をお伝えします。

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